健康ひろば
断食はダイエットにも、ガンにも効果的?!

ここ最近、注目されている「ファスティング」。いわゆる断食ですが、これはダイエットというより、健康に良い、身体に良いとして、世のナチュラル系の人たちに好まれているようです。その他、イスラム教など、宗教的に断食をしなければならない場合もありますが、実はこうした「断続的な断食はがん細胞の進行を抑制しメタボを改善させる」という研究結果が米・ベイラー医科大学の研究チームから発表され話題になっています。
ダイエットとして行われる断続的な断食は、「16:8ダイエット」や「5:2ダイエット」など、1日や1週間のうち食べる時間とカロリーを制限する断食する時間を区切り繰り返すことがポイントです。
こうした断続的な断食は、ご存知の通りイスラム教の「ラマダン」が有名ですね。
この中でも比較的、実践しやすいラマダン系の「16:8ダイエット」であれば、例えば朝食だけ抜けば実施が出来る点で難易度が低いプチ断食ダイエットかもしれません。
研究チームはこの「ラマダン」に注目、すなわち被験者たちに「夜明けから日没まで毎日14時間を断食させる」という実験を行いました。
現代人の大きな敵である「ガン」と「メタボリックシンドローム」が抑えられるとしたら、断食も悪くないかも・・・「メタボ」の愛称ですでに市民権を得ているメタボリックシンドロームですが、これは内臓肥満、高血圧、高血糖、脂質代謝異常のどれか2つ以上を併発している状態のことを言います。このメタボリックシンドロームはその他の病気とも関連があるとされ、メタボの人は肝臓がん、直腸がん、乳がん、脾臓がん等になるリスクが高いとも言われています。
*上記に当てはまる「メタボ」の人を対象
そこで、この実験は実際にメタボリックシンドロームであると診断を受けた被験者14名に4週間、ラマダンを続けてもらいます。その後、血中の検査をして検査前とどう違うかを研究しました。
その結果、実験後の被験者の血中では、がん抑制タンパク質及びDNA修復タンパク質のレベルが倍増していました。
そして4週間の断続的な断食を続けた結果、糖尿病や老化を抑制するタンパク質が誘発されていたとのことです。また被験者は一様に、腹囲や肥満度数などに改善が見られています。
こうした結果から、研究チームは断続的な断食はメタボリックシンドロームの補助的治療として考えられるとしています。
詳細はまだまだ分かりませんが、食べる時間と食べない時間のメリハリをつけること、体内の細胞をリセットさせることで、もしかしたら身体全体がまた元気になるのかもしれませんね。
この研究結果がメタボリックシンドロームやガンで悩む方の指針となるといいですね。
参考商品:油抜き(排出)ダイエット
出典元:https://gigazine.net/news/20201102-intermittent-fasting-improves-metabolic-syndrome/