健康ひろば

「大人のニキビ」を増やす食事と減らす食事とは?

「大人のニキビ」を増やす食事と減らす食事とは?

特に思春期の若者はニキビを経験し少なからず悩まされるものです。中には大人になってもニキビが継続しニキビ跡を気にする生活をしている人も少なくはありません。
こうした中でフランスでは研究では、2万人を超える人の協力により「大人のニキビを引き起こしてしまう食事」が突き止められました

ニキビの治療には女性ならば崩れたホルモンを正常に戻すために低用量ピルやホルモン剤を使用したり、ニキビの炎症を抑えるクリームを利用したりも、今では一般的です。
ですが、日常の生活の中で改善が出来ると嬉しいですね。

食生活がニキビの発生率にどのような影響を与えるかを調査

パリ・エスト・クレテイユ大学の研究者であるLaetitia Penso氏らの研究グループは、食生活がニキビの発生率にどのような影響を与えるかを調査した。

フランス人2万4452人を対象としたオンライン調査を実施では以下の調査項目のアンケートに答えた。

「ニキビの有無や過去にニキビができた経験」「食事の内容」「病歴」「運動量」「生活習慣」「心身の健康状態」「喫煙状況」などを報告しました。

《調査 参加者情報》
・平均年齢は57歳。

・1万8327人が女性(全体の75%)

・1万1324人が「過去にニキビがあった」又は、「現在ニキビがある」(全体の45%)


3つの食材が大人ニキビを誘発している

研究グループでニキビがあると答えた人の食生活を分析したところ以下、3つ食材がニキビ発生と関連している事が分かりました。
1.「砂糖入り飲料」
2.「牛乳」
3.「脂肪や砂糖が多い食品」

女性の参加者が多かったことを考慮し、調査結果にホルモンバランスの影響を加味して分析を行いました。
しかし、それでも「糖分や脂肪、牛乳」を多く摂取している人はニキビができやすいという結果を示しました。

牛乳の摂取は脂質、ホルモンの生成に影響し、ニキビの発生を促している可能性がある。

ペンシルベニア大学フィラデルフィア校の皮膚科医であるジョン・バルビエリ氏はこの結果について、
牛乳の摂取はインスリンやインスリン様成長因子1のレベルを上昇させる。これによりケラチノサイト(角化細胞)と脂腺細胞の両方で脂質生成が促されると考えられています。
また、インスリン様成長因子1は性ホルモンであるアンドロゲンの合成を促進させたり、性ホルモン結合グロブリンの合成を減少させたりするほか、牛乳自体にも牛インスリン様成長因子1やアンドロゲンが含まれており、これがニキビの発生を促している可能性があります」と述べました


また、この研究を取り上げた科学系ニュースサイトInverseでは、
「今回の研究は、動物性食品や脂肪、糖分の多い欧米的な食生活が大人のニキビに関連していることを示唆しています。こういった食事をとると、体内で炎症や酸化ストレス、フリーラジカルと呼ばれる活性酸素が発生し、肉体が持つ抗酸化防御機構のバランスを乱すので、これがニキビを引き起こしている可能性があります」と指摘しました。

一方、Penso氏らの調査では「果物や野菜、魚は大人のニキビを減少させる可能性が高い」ことも突き止められています。このことからInverseは「ニキビと戦うための食事療法の確立にはさらなる研究が必要ですが、ヒントは示されています。
それは、

『ニキビをなくすには、脂肪と砂糖が多い食品や牛乳を避けて、果物や野菜や魚を積極的に食べること』です。
これは大人のニキビをなくす特効薬ではないかもしれませんが、肌のシミをなくす役にも立つことでしょう」と述べました。


《参考文献》

Association Between Adult Acne and Dietary Behaviors: Findings From the NutriNet-Sante Prospective Cohort Study | Acne | JAMA Dermatology | JAMA Network

https://jamanetwork.com/journals/jamadermatology/article-abstract/2767075

Skincare diet: Study shows these 3 foods cause adult acne

https://www.inverse.com/mind-body/food-linked-to-adult-acne-study


ニキビ関連商品:

   ・ノベロン

            ・ベンザック

            ・ユークロマプラス








もっと読む