健康ひろば

中国 湖南省、粉ミルク事件が再発!医院と乳幼児用品店が結託か

中国 湖南省、粉ミルク事件が再発!医院と乳幼児用品店が結託か

中国・湖南省永興県で、複数名の幼児に体重減少、頭蓋骨の変形など、発育過程に異常があるとされ、現在、県をあげて調査に乗り出している。
今回、検査をされた幼児5人は、病院で診察後、一様に「バイアミン(倍?敏)」という「特殊医学用途配合食品」を服飲していた。
病院では、ミルクアレルギーやくる病と診断され、代わりの栄養補給として「特殊医学用途配合食品・バイアミン(倍?敏)」を強く勧められていたという。

いずれの場合も、親が幼児に6~7カ月程度、飲ませており、発達などは全く感じられず、体重が激減し頭蓋骨の奇形がみられ始めたという。
このミルク缶には「固体飲料」とも書かれていて、疑問を感じた父母が、乳幼児用品店店員に質問したところ、これは、「乳児配合ミルク」の別名だと説明されたとしている。
中国栄養学者であり、国際東洋栄養学薬膳学会常務理事である鄭育龍氏は、BBCに向けて、「固体飲料は、タンパク質を主にしており、他に何の栄養もない、長期服飲すれば、栄養不良を引き起こすのは必然だ」と語っている。

このニュースがSNSで広く取り上げられると、永興県行政トップにも注目され、重要案件とした行政によって、連日会議がなされ、現在、県では特別チームを設立し調査を開始している。
報道された幼児患者5名は、全面的な検査治療を行い、引き続き、児童用品の安全性などの検査と確認を行っていくことも決定した。

永興県?州市 では、1年前にも同様の事件があり、地元住民ら、子供を持つ家庭の不安は隠せない。
2019年、そして今回の事件も、?州市児童医院の医師が関与しているとみられている。
中国国内メディアが、「個体飲料生産会社」より得た情報によると、一部の医師が「個体飲料」を推薦し1缶売れる毎に、医師に約60RMB(約8.4USD)が提供されるという。
被害幼児の保護者らは、調査に関して、検査実施、検査項目などを保護者にも説明し、専門家がきちんとした過程を踏んで実施し、結果を提示することを求めている。

人の命よりも金銭が重要視される中国の現在。
大切な今後、将来を担ってゆく子供たちの命を軽んじる行動は、きつく罰せられるべきである。
中国の多くの地方では、まだまだたくさんの問題が山積みにされている。

広州市市場監督管理局と衛生総合監督局は、患者の健康管理検査を行い、事件に関与したと思われる医師に対し、厳正な調査を行い、違法行為者には行政的処罰を行うとしている。

日本では、大勢の人から、
「現在の日本では考えられない行為」
「医師免許はく奪必須」、「命の重さはどこにいった」などの意見が多くみられる。


一日も早く、こうした行為が禁じられ、患者の誰もが、治癒することを願ってやまない。

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