健康ひろば
イタリアで死者1800人超 武漢(新コロナ)ウィルス致死率7.3%と高いのはなぜ(3月15日)

イタリアでの武漢(新コロナ)ウィルスは1800人を超、致死率7.3%と高
ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染拡大が最も深刻なイタリア、
武漢ウィルスが原因で亡くなった方が1809人(368人増加)になりました。(3月15日)
また、未だ感染者も2万4747人(3500人以上増加)で感染が未だ拡大している状況です。
武漢ウィルスの感染者数/死亡者数の国別
感染者/死者数が多い順に並べてます。
<感染者数>
・中国が8万844人、
・イタリアが2万4747人、
・イランが1万3938人、
・韓国が8162人、
・スペインが7753人、
などとなっています。
<死亡者数>
・中国が3199人、
・イタリアが1809人、
・イランが724人、
・スペインが288人、
などとなっています。
ヨーロッパで最も感染の拡大が深刻なイタリアは15日、感染が確認された人がさらに3500人余り増えて2万4747人になり、亡くなった人も368人増えて1809人になったと発表しました。
感染者のうち死亡した人の割合を示す致死率は7.3%と先月WHO=世界保健機関などの合同調査チームが発表した中国全体の致死率の3.8%を大きく上回っています。
理由は高齢化社会が要因
これについてイタリアの専門家は、イタリア社会の高い高齢化率が背景にある可能性や実際の感染者は確認された数より多く、致死率は、これほど高くない可能性を指摘しています。
EU=ヨーロッパ連合の統計局によりますと、2年前の時点でイタリアの人口で65歳以上の高齢者が占める割合は22.6%とEU加盟国の中で最も高くなっています。
イタリアの国立衛生研究所が14日付で発表した分析では亡くなった人のうちもっとも多いのが80代で42%余り、次いで70代のおよそ35%となっています。60代と90歳以上も含めると死者の94%を占めています。
原因の一つに医療設備
一方で、感染者が増え続ける中、集中治療室で治療を受ける患者は北部のロンバルディア州だけで767人にのぼっている。
州知事は15日、地元メディアに対し「集中治療室のベッドが足りなくなる」と述べ、医療態勢が追いつかなくなることに強い懸念を示しました。
イタリアで現地調査を行ったWHOヨーロッパ本部の専門家、サルビ氏は「医療現場で働くスタッフの負担を減らすためにも、誰もが感染拡大のペースを遅らせる責任がある」と述べ、全土で外出を控えるよう求めるイタリア政府の措置の徹底が欠かせないとしています。