健康ひろば

今日から快適な毎日に!! 咳喘息で悩まれているあなたへシムビコート

今日から快適な毎日に!! 咳喘息で悩まれているあなたへシムビコート

喘息は発作が出ていないときも「切れ目のない治療」を続けることがたいせつな病気です。

でも、しばらく発作が出ない時期が続くとつい油断して、治療を中断してしまう人が少なくありません。

喘息は、発作を繰り返すことで重症化し、治りにくくなります。この記事では、喘息の長期管理のポイントについてお話するとともに、維持療法に優れたお薬「シムビコート」をご紹介します。


喘息、気管支炎の症状

主な症状は次の3つです。

・咳

・痰

・息苦し


重症になると呼吸困難になり、生命に関わるケースもあります。


どうしてこのような症状が起きるの?

気管支炎は、気道に炎症がおきて、炎症によるむくみで気道が狭くなる病気です。炎症を起こしている気道はとても敏感になっているので、少しの刺激やストレスに反応して気道が収縮して、咳や痰、息苦しさなど症状が出ます。

喘息は、この気道の炎症が慢性化している病気で、やはり少しの刺激で咳や痰、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴をともなう息苦しさの発作がおきます。

喘息の発作が深夜から明け方にかけて起きやすいのは、睡眠中は呼吸量が減って自然に気道が狭くなることと、気温が下がる時間帯なので、冷たい空気が刺激になって発作を誘発することがあるからです。


喘息、気管支炎の原因

気管支炎は、おもに風邪などのウィルス感染が原因で生じます。COPD( 慢性閉塞性肺疾患)などの慢性的な病気が原因になることもあります。気道の発育が十分でない小児や、免疫力が低下した高齢者の発症リスクが高くなっています。

喘息の原因は特定されていませんが、何らかの原因で気道に慢性的な炎症が起きていることが、症状の原因になっています。症状が出るきっかけは、空気中のアレルギー物質、季節の変わり目、睡眠不足、ストレスなどさまざまなものがあります。



注意しよう、発作を繰り返すことで重症化する

喘息、気管支炎になったときは、咳や息苦しさの発作を起こさないこと、発作の回数をできるだけ減らすことが、もっとも大切な注意点です。

発作を繰り返すことで気道の炎症が進行し、症状が重くなるとともに、次の発作をおこしやすくなります。


日常生活での注意点

発作をおこさないために日常生活で注意したいのは次の点です。


・季節の変わり目に注意 : とくに秋から冬にかけて気温が下がる時期は発作がおきやすいので、急激に冷気に触れない、風邪をひかない、なとの注意が必要です

・空気の汚れに注意 : 室内のホコリやダニを吸い込まないように、カーペットではなく掃除のしやすいフローリングの床にするなどの対策が必要です。

・とくに寝室の空気をきれいにすることがたいせつなので、布団や毛布を清潔にしましょう。空気清浄器や加湿器の使用も効果があります。

・体調管理 : 体力が低下すると発作が起きやすくなるので、過労を避けて睡眠を十分とり、バランスの良い食事を採りましょう。もちろん、喫煙や過度の飲酒はNGです。


喘息の発作を予防するには、症状が出ていないときも薬の服用を中断しないことが肝心

喘息の発作を予防するには、上記の日常生活での注意を守るとともに、長期管理用の薬を使用し、発作が出ていないときも薬を中断しないことがたいせつです。

発作が出ないときも気道の炎症は完全には治っていません。薬を中断すると少しの刺激で炎症が亢進して、発作がまたおきます。発作を何回も起こしているうちに次第に重症化するのが喘息の怖いところです。


喘息、気管支炎の治療法

喘息の治療法は大きく分けると「発作時の薬物療法」と「長期管理薬物療法」があります。

長期管理薬物療法とは、発作を予防するために毎日お薬を使用することです。適切に長期管理療法を続けることで、発作を予防し、万一発作が出たときでも軽い症状で済むようになります

治療薬には、発作時の治療でも長期管理でも、「ステロイド薬」と「β2刺激薬」が使われます。どちらも内服薬ではなく、喉に噴霧する吸入薬が主に使われています。


・ステロイド薬 : 炎症をおこす免疫作用を抑制して、炎症を鎮める作用があります。

・気管拡張薬(β2刺激薬) : 自律神経の交感神経は気道を拡張する働きをし、副交感神経は気道を狭くする働きがあります。β2刺激薬は交感神経を刺激して気道を広げる作用をします。


ステロイド薬の使用には抵抗がある人が少なくありませんが、喘息の治療に使われるステロイド薬は、効果を保ちつつ副作用が少ないものが使われるので、長期管理にも安心して使用できます。

β2刺激薬には、長時間作用型と短時間作用型があり、維持療法には緩やかな効き目が長時間続く長時間作用型が使われます。


喘息、気管支炎に効果的なシムビコート

シムビコートは、喘息や気管支炎の咳の症状を抑える長期管理(維持療法)のお薬です。毎日吸入することで咳の発作を予防する効果があります。メーカーは米国のアストラゼネカ社です。


シムビコートの成分

シムビコートには、気道の炎症を抑える「吸入ステロイド薬」と気道を広げる「長時間作用性β2刺激薬」がいっしょに配合されています。


・吸入ステロイド薬 : ブデソニド 

・β2刺激薬 : ホルモテロール


この2つは単独でも使用されますが、同時に吸入する方が効果が高いことが分っています。


毎日吸入して発作を予防する長期管理薬

シムビコートは、咳が出たときだけに使用するのではなく、ふだんから毎日使用して発作を予防する長期管理(維持療法)のお薬です。

また、シムビコートは発作が出たときに頓用として追加吸入をすることができます。


シムビコートの効能とメリット

シムビコートは毎日吸入することで、気管支の炎症を抑えると共に気道を広げて、咳や喘鳴の発作を予防する効能があります。


シムビコートのメリット

シムビコートには次のようなメリットがあります

・喘息、気管支炎の長期管理薬として広く用いられている

・咳の発作が出たときに頓用として追加吸入できる

・無味無臭で吸入時の違和感が少ない

・吸入ステロイド薬で発生することがあるカンジダ、しゃがれ声などの副作用が少ない

シムビコートは病院で処方してもらう他に個人輸入でも購入できるので、忙しくて病院に行けない人や、通院に不便な地域にお住いの人にはメリットがあります。



シムビコートの服用法

維持療法として、通常は1回1吸入で、1日2回吸入します。症状に応じて最大1回4吸入(1日8吸入)まで増やすことができます。

発作時の追加吸入(頓用吸入)は、まず1吸入して数分間ようすを見ます。発作が治まらないときはさらに1吸入してまた数分間ようすを見ます。このようにして、1回の発作で最大6回まで吸入できます。

維持療法用と発作時の追加吸入の合計で、1日8吸入までとしますが、一時的に1日12吸入まで増やすことが可能です。



シムビコートの副作用

シムビコートの副作用としては、下記のようなものが報告されています。

発疹 、接触性皮膚炎 、過敏症状 、 嗄声(声のかすれ) 、咽喉頭刺激感 、 口腔カンジダ症 、   頭痛

発生頻度は高くありませんが、このような副作用が起きたときは、一時使用を中断して医師に相談してください。


まとめ

喘息は発作を頻繁におこすことで重症化し、治りにくくなります。そのため、喘息の治療で重要なのは、発作が出ていないときも維持療法用の薬を中断せずに使用することです。

シムビコートは喘息の長期管理、維持療法の優れた吸入薬であるとともに、発作が起きたときの頓用にも使えるメリットがあります。

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