健康ひろば
コーヒーで「前立腺がん」のリスクが一杯/1%減

コーヒーとガンの関連性研究発表
▶コーヒーと男性に発生するガンとの関係性についた研究結果が発表されました。
前立腺ガン治療薬としてED治療薬でもシルデナフィルで認知があるかもしれません。
ED治療でカマグラゴールドを定期的に使用していたら、実は前立腺がんの予防となっていたという事もあるようです。
前立腺ガンとは、男性の生殖器の一部である前立腺に発生するガンで、胃がん、大腸がん、肺がんに次いで4番目に多いガンになっています。前立腺ガンは前触れもなく急に発生するので、死亡率も肺ガンに次いで2番目に高くい非常に危険なガンです。
中国医科大学附属盛京病院の泌尿器科医であるKefeng Wang氏らの研究チームにより、定期的にコーヒーを飲むことで前立腺ガンのリスクを低くする事が出来る可能性をの発表しています。
コーヒーの人気の高さから、コーヒーと健康について調べた研究データが豊富なこともあり、集積された論文の3つのデータベースから「前立腺がんとコーヒーの飲用習慣の関係」に焦点を当てた文献497件を抽出して精査しました。
そして、内容の重複が見られたものや、統計的に有用で質の高いデータが含まれてないものなどを除外した結果、最終的に16件の論文が残りました。
研究が実施された地域の内訳は、日本が2件、北米とヨーロッパが各7件でした。
また、参加者の合計は108万1586人で、そのうち前立腺がんの患者は5万7732人だったとのこと。
▶論文(16件)を分析(メタアナリシス統計)の結果、
・毎日2~9杯のコーヒーを飲んでいるグループは、2杯未満しか飲んでいないグループに比べて、前立腺がんを発症する確率が9%低いことが判明。
コーヒーをよく飲んでいたグループでは、飲むコーヒーの量が1杯増えるごとに前立腺がんのリスクが1%低減されていたとのこと。
また、コーヒーをよく飲むグループのリスクを前立腺がんの症状ごとに分けて調べたところ、がん組織が前立腺内にしかない「限局性前立腺がん」の場合ではリスクが7%、がん組織が他の部位に転移した「進行性前立腺がん」及び「致死性前立腺がん」の場合ではリスクがそれぞれ12%と16%低減されていました。
・結論
・コーヒーは1日2杯以上飲むと前立腺がん発症率が9%低下。
・更に1杯増える事で1%低減されていく。
研究チームは論文中で、「本研究では、コーヒー摂取量の増加が前立腺がんのリスク低減と関連している可能性が示唆されました。そのメカニズムについてはさらなる研究が必要ですが、コーヒーの摂取量が多いと前立腺がん発生率が低いという関係性が因果関係であることが証明されれば、男性は将来前立腺がんのリスクを減らすためにコーヒーをもっと飲むよう推奨されるようになるかもしれません」と結論付けました。
<参考資料>
・Coffee consumption and risk of prostate cancer: a systematic review and meta-analysis | BMJ Open
・Drinking Coffee Daily may Protect Men from Prostate Cancer